既存真空管アンプをスタックス・イアースピーカ・アダプターに変える  2000.6.24


  スタックスのイヤースピーカーはコンデンサースピーカーはダイナミック型のような押しつけがましさがなく、解像度の高い独特の音色を手軽に楽しめるものとして、多くの人が愛好しておられるようです。私もSR-ΛとSRM1/MK2の組み合わせで楽しんでおりました。しかし真空管アンプの音に慣れてしまうと、SRM1/MK2を通して聴くのよりもっと伸びやかで分厚い音が欲しいと思うようになりました。
  トランス式のアダプターしかなかった頃は、「よりよい音で聴ける真空管式アダプター」の回路図も付属しておりました。しかし、イヤースピーカーだけのために真空管アンプを組み立てるのは面倒です。ここにご紹介するのは、手持ちのプッシュプル真空管アンプを簡単にイヤースピーカーアダプターに変える「アダプター」で、300Bでイヤースピーカーを鳴らすで使ったものです。
  イアースピーカーの構造です。一目瞭然、やっていることはプッシュプルアンプそのものです。両側の固定電極にプッシュプルの信号を入れて、振動フィルムに直流電圧をかけてやればいいのです。

  
  プッシュプルアンプの例で、ラックスのA3600の回路です。固定電極に与えるプッシュプル信号は位相反転段から取り出しても(*1)、出力段から取り出しても(*2)構いません。コンデンサーを介して取り出し、1Mの抵抗でアースしておきます。コンデンサーの耐圧に気を付けてください。抵抗が大きいので容量は小さくても時定数は充分稼げます。
  振動フィルムにあたえる電圧もどの段からでも構いません。スタックスではProfessionalだと400V与えています。Normalではもっと低い電圧しかけていませんが、300Bの時は400Vかけても大丈夫でした。200V程度あればOKです。この電圧の決定は自己責任でお願いします。電圧はイアースピーカーよりアダプターで決まるようです。2Mの抵抗を抵抗を介して引き出します。この電圧の2倍のプッシュプル信号(Peak値)を入力できます。高いほど広いDレンジが得られます。
  SRM1/MK2で調べたイアースピーカーのプラグのアサインは右図のようになっていました。
  「富嶽」は以上の総ての電圧/信号がシャーシ上に出ているので、この「アダプター」から出ている端子をそれぞれ差し込むだけで、イアースピーカ・アダプターに変身します。

  
謝辞  この項の作成につきましては、NIFTYのFJAZZの18番会議室に「常駐」されているぺるけさんとボイチャッハさんに様々な助言を頂きました。あつくお礼申し上げます。

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