E−1グランプリ2001 ベスト6に進出したのも記憶に新しい、Rel−ay。 完成度の非常に高いコントを見せてくれる彼等が「歌」をキーワードに どのように展開してくるのか興味のあるところ。 今回のレポートは、スタジオかアトリエか見紛うほどの稽古場に 安西則泰とマダムゴールドデュオの鈴木規純さん、立見香さんの3人にレポートしていただきました。(実行委員会)
感情豊かな演出をする主宰かあきじいんず氏。 環境がよいため、ゆるみがちな空気だろうに個々が集中している様子。 テンポよく、着々と進んでいる印象が、ダイレクトに伝わってきます。 レポーターの安西則泰とマダムゴールドデュオ 鈴木規純さん、立見香さん

■Recombinatorial Entertainment Laboratoty - and you!
安 西:まず、rel-ayさんについてお聞きしたいんですが。
結成されたいきさつなど。
かあきじいんず(以下、かあき) :最初は別に舞台を
やろうと集まったわけじゃないんですけど。
舞台と映像とかをやりたいっていうのが
3人くらいいて、何か場がないとできないよね
っていう感じで。とりあえずどうしていいか
分からなかったので、大学の劇場を借りて
クリスマスパーティをやったんです。
DJとかいて、漫才やる人もいて、餅つきとか
してたんでお米炊くじゃないですか。
で、一晩中火を使ってたりしたので
守衛さんに怒られたりとか(笑)。
それが、Rel-ayの初のイベントでした。
マダム:基本的にコントなんですか?
かあき:最初はコントだったんですけど・・・・。
真面目な話していいですか?(笑)
笑いって人間だけが出来る複雑な情報処理
かなと思うんで。何か起きた事に対して
ダイレクトな感情って言うよりは、
起きちゃった感情をどう処理するかっていう
反応だと思うんです。怒ってるのに
笑ってみたりとか、泣いてるのに笑って
みたりとか、悲しすぎて笑うしかないって
いうのもあると思うし。
そういうので小さい頃から笑いっていう
のに興味があったんです。
でも、面白いコントをやりたいっていうのじゃなく、
どんなことまで人は笑えるのかなっていう。
最初はオムニバスコントでやってたんですけど、
色んなコントを繋ぐことによって、
面白いっていうよりは
「うわ、こんな時にも笑えるんだ」
っていうのを狙いたいなって。
だんだん、オムニバスにしないで一つの
シチュエーションの中で、
どう人がふるまっていくか、
その結果としてストーリーになるなら
面白いかなって思うようになりました。
最初からあらすじとしてのストーリーがあって、
それを描くためにシーンが並んでいて
二時間の芝居にするとかは大嫌いだったんです。
だから最初はオムニバスから入って、
一応今は本公演ではオムニバスを封印して、
自分の首を締めてみてるんですけど(笑)。
マダム:素朴な質問なんですけど。Rel-ayさんと
かあきじいんずさんの名前の由来っていうのは。
かあき:Rel-ayは、一応
「Recombinatorial Entertainment
Laboratoty - and you!」
の頭文字なんですよ。
マダム:どういう意味なんでしょう?
かあき:はい。その前にちょっと前置きすると、
僕はサイエンスが面白いなって思っていて、
世界中の国で天才が国の権力と金と
時間を注ぎこんで積み上げてったもんなんで、
一人が到底たどり着けるもんじゃないと思うんです。
笑いに関する考察とかも、ダイレクトに笑いという
テーマじゃないですけど、そこに繋がるような
答えが色々あるなと。
ただ、文学って、一人の人間が生きている間に
どこまで辿り着けるかっていう、
一人ジャンプ競技みたいなもんかなと思っていて、
どんな天才がいけるところよりも、
ずっと積み上げてきたものの方が面白いなと。
だから、サイエンスの方法論で笑いっていうものを
作りたいなって。
・・・・・なんでしたっけ?(笑)意味ですよね。
いろんなものをランダムにまぜて
新しく出来てくるものの
組み合わせのことなんですけど。
その中からいいものを拾い上げていこうっていう。
そういう形で新しいものができていくっていうのは、
いいんじゃないかなっていう。
意識として、僕は今まであるものを
全肯定していこうかなと。
今までの文化はつまらねえ、だから俺はこれをやるぜ、
っていうのはアーティストだと思うんですけど、
僕は今まであるもの全部凄いなって思うんです。
そういう意味で、コンビネイションをリコンビネイションに
しようかなと。
で、そういうものを意図的に狙っていきたいっていう
意味で、Laboratoty(研究室)。
and youはyouって言えることで、あの、作ってはみるけど、
いいか悪いか僕には分からないんで、
客観的に決めてくださいっていう。
自分から権利を剥奪していくっていうことをしようかなと。
あとアルファベットのつづりが好きだったんで。
リレイってリレー競技のリレーじゃないですか。
繋ぎわたしていく、みたいな。
そういう次世代に受け継いでいこうっていう、
そういう人達なのかなって誤解されたら、
またちょっと得かなって(笑)。
で、かあきじいんずは、ひらがなの脚本家さんとか
あんまりいないなっていうのと。
「かせきさいだあ」の「あ」がひらがなだったのに、
ちょっとショックだったんですよ。で「あ」がほしいなと。
あとゆるい名前にしたいなと。
「じいんず」ってつづりで言うと遺伝子って
いうことなんですよ。
で、「なんとかじいんず」にしようと思っていて、
耳慣れたことばで「かあきじいんず」
ってのがあったので。
■戦争は嫌いです。
マダム:普段、歌は歌われるんですか?
かあき:CDとかは聞くほうですけど、歌は一切歌わないですね。
今回は、歌フェスっていうことで、劇中に歌が
ありますけど。
安 西:今回、出場する劇団の中でライバルは?
かあき:うち、戦争嫌いな人が集まってるんで(笑)。
戦うの嫌いなんで。
全体として、楽しい構成のいちポジションとして
何か役割を果たしたいなって。
安 西:最後に、歌フェスの抱負をお願いします。
かあき:コントやってる人たちに対してこんな目線とか、
コントやる人って大変だよねっていうことを匂わせたい。
自分達でコントつくってやってるくせに、
それに対して自分達で大変だねって見てるっていう、
そのスタンスとかを楽しんで頂けたらなと。
氏名/見た目コメント
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西村晋介 男の強さというものを全身と声で感じます。 ![]()
桜井昭博 笑顔がバラエティーに富んでいます。100個はあります。笑顔だけで。 ![]()
永野麻由美 Rel−ayの作品は彼女を見ているとわかってきます。 ![]()
サハラミホ 静かにして彼女の側にいけばきっと「きらきら」音がしています。 ![]()
かあきじいんず 何か申し訳なさそうにする表情に愛着がもてます。怒声がカッコイイ。
演出のかあきじいんずさんは次々、自分の感覚を役者に注文していく。
そして、それをすぐに理解して、次の演技にとりこんでいく役者たち。
相当の信頼関係がないと出来ない芸当である。
"笑い"にたいして非常に論理的な考えをもつ、かあきじいんずさんの世界は
決して、堅苦しいものでなく、むしろ下らなさ感が漂う。
そして、その下らなさを的確に体現する、実力も相当であると思われる役者陣。
そこからRel−ayの世界が垣間見えた。
おそらく、ぼうっと見ただけでは騙される、そう危機感を抱いたのがRel−ayである。
果たして、真意はどこにあるのか。
彼らの"笑い"はどこに向かっているのか。
Rel−ay、是非、見ていただきたい。
Rel−ay、楽しみです。
ベリィギャルド 安西則泰