The Last SAMURAIから学ぶ
今回「この地で想ふ」にふさわしい題材です。←って、毎度このつもりではあります。
皆さんは映画「The Last Samurai」をご覧になられたでしょうか?
実に良い作品で、久しぶりに心揺さぶられるモノがありました。
舞台は西郷隆盛(映画では仮名となっています)が明治政府に対して決起したあの「西南戦争」。
徳川幕府と戦い明治維新を果たした薩長連合の重要人物の一人である西郷は、明治政府から身を引いた後に消え行く武士達の志の為に決起します。そして、戦いの末に熊本の地で「もうこの辺で良か・・・」と切腹をして西南戦争が終結しました。
その時の明治政府側にいた薩摩時代からの友人である大久保利通・・・彼も複雑で断腸の想いであった事は想像できます。
この映画では、史実に基づきながらも歴史的人物に善悪のイメージを植えつけない配慮の為にか実在した名前は登場しません。
この時代に生きた多くの日本人は、立場は違えど志は高く、お互いに敬意を表せる・・・そんな美しい日本人だったのです。
やはり史実から脚色された話だけあって、心の芯にくる内容となっています。
そう考えると、「ブレーブ・ハート」や「ラスト・モヒカン」などの映画でも同様な感銘と感動を与えられた事にも納得がいくのです。
この心は、どの民族や土地、習慣の中で生きていても失ってはならない人間の本質にあるモノ(=精神)であると感じました。
実際に、ここ米国の映画館でもお客の反応が非常に良く、すすり泣く音がしておりました。
米国のプロ評論家の前批評を見ると、それ程良くは書かれていません。が、リヴューア(一般客)達の集まる掲示板では「最高!」「日本を見る目が変わった」「日系人に生まれた事を誇りに思う」「日本に行ってみたい」「日本史を学びます」「これからの生き方が変わりました」「予想を遥かに上回る」等と正反対の賛美の反応です。
・・・どういうことでしょう???
正直、私も「評論家は一体何を観たんだ?」と不思議な思いです。アテにできませんねぇ、全く。。。
なお、「歴史的背景」に関してや「銃を全く使用しないのはおかしい」等と言った意見もあります。が・・・それらの発言は
ハッキリ言って茶番です。
確かに、西南戦争ではどちら側も銃を持ちましたが、政府側と西郷の少数サムライ側とでは圧倒的な差があった事も事実であり、映画の様な設定はあながち偏見でもないのです。
兎に角、そんな事はどうでも良いのではないでしょうか? だって、、、映画なんですから。。。しかも、Hollywoodの。。。
むしろ、Hollywoodが美しき日本人を日本人以上に的確に描いた作品である事に賞賛し、「やられたなぁ」と悔しくも嬉しい思いです。
そして、その日本人像は世界中の人々に何かを訴えていく事でしょう。
中には主人公を演じた「トム・クルーズ」に対する批判的な意見もありました。
私には、彼が適任であったのかどうか?という事は分かりません。しかしながら、彼のネーム・バリューからメジャー映画の入り口となった部分は大きいのではなかろうか・・・そう考えるのです。
そして、軽い気持ちで映画館へと足を運んだ人々に予想を遥かに超えた感動を与える。
その証拠に、日米双方にキャストうんぬんよりも内容に関する反応が非常に高いのです。
私が、この米国にてこの映画を観、観客の反応を感じ、思ったのは、「皆、同じ」という事。そして、「侍魂は決して日本だけの事ではない」という事でした。米国人達もまたこの精神を美しく感じたのです。
どの国のどの民族も皆、「侍スピリッツ」を持っているのです。(人間、まだまだ捨てたものじゃありませんね。)
なお、この映画の監督はかの故人「黒澤明監督」を尊敬しており、今回のような日本情緒の描写が実現した様子です。
彼の意思(侍魂)は確実に世界中で育っているのですね。ご冥福をお祈りいたします。
追記>
今、世界中で戦争が続いています。争いの無い世の中というのは実際には有り得ないのかも知れません。
が、今の時代、皆が忘れかけている魂/精神/志というものを今一度呼び戻す必要があると感じます。少なくとも、無意味な争いは無くなるのではないでしょうか?
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