狙い的中!隠岐島後の大型イシダイ・マゴチ
夏休みを利用してお盆前に1週間、隠岐島後に行ってきた。
今回の狙いは前半の4日間がイシダイ、後半はイワシエサでのマゴチ狙いである。
8月6日(日)七類午後2時35分初の隠岐汽船「フェリーおき」に乗船。今回は長丁場であるため車を持ち込んでの島後入りである。
お盆の前後の繁忙期のみ西郷便が1日2往復するため便利である。午後4時55分には西郷港に到着。まずは昨年、60センチ級マゴチを激釣した西郷漁協前の岸壁でイワシ餌で夢よもう一度と竿出しするがアタリなしで日没を迎える。第二ラウンドはマダイ狙い。隠岐汽船乗り場のメガフロートの先端でタイムシを餌に6本の竿を出す。釣り場が沖に出た分、釣果も伸びていると聞いていたが残念ながら30センチ前後が2匹と奮わず夜中12時に納竿、明日からのイシダイ釣りに備えて車で仮眠することにした。

翌7日(月)、午前5時、島の最北部中村港で今回お世話になる牧田船長とお会いし、挨拶の後、準備にかかる。船長によればデカバンイシダイが良く釣れているらしい。「必ず釣らせてあげるから!」と嬉しい事を言ってくれる。平日ということもあり、客は私一人である。船長よりサザエ7キロを受け取り午前6時に出航である。海上はベタナギであり今日はどのポイントでも行けるとのことだがポイントは船長に一任する。どうやら他の渡船店も知らない丸秘のポイントがあるようだ???ほんまかいな?
御年80歳を目前にした老船長であるが毎日、船でサザエ採りをして箱メガネで海中を見ているため、イシダイの生態は完璧に把握されているそうな…船は一路、島の最北端にある白島・沖ノ島方面に向かっている。磯釣りでは超が付くほど有名なポイントである。通常、好ポイントと言われるところは島の両端などが多いのだが、船長が付けたところは「ええっつ?」というところであった。船長の丸秘ということなのであえてここでは公開はしないことにする。
「ポイントはこっちの方向ね。底はここが溝になって…・ここは深くなってるけん…」と適格なアドバイスをしてくださる。「ここはボーズなしの釣り場だけん、10時頃に必ず釣れるけん。ここで釣れなかったらアンタよっぽど釣りが下手やと悩まないかんけんね」と言われ帰っていかれた。
まあ、本業投げ釣りのにわかイシダイ釣り師の私。初心者なのだがここまで言われるとプレッシャーがかかる。
とにかくピトンを打ち込んで竿出しすることに。まずはオモリだけを付けて釣り場の底の状態を探ってみる。15メートル程先からしだいに深くなり25メートル沖では17〜8メートル程水深があるようだ。40メートル程先には海草帯がある。釣り場の左側にはシモリが張り出しており10メートル前後と浅い。船長の言ったとおりである。釣り場からまっすぐにカウンタで30〜40前後がポイントと見た!(エラソウに…ホンマかいな…)
さて、サザエを割って3個付けにして期待の第一投。カウンタ32でストップさせ、竿をピトンにセットするがゴンゴンゴンともうエサトリがあたっていて5分位して上げると赤身もろとも跡形もない。これは大変だぞ…餌が1日持たないかも。昨年、高槻サーフ吉田氏と半日でサザエ10キロを使い果たしたことを思い出す。
それからはホントもう超多忙!エサを付けては投げ、ピトンに置いたらすぐにサザエをハンマーで割ってゴンゴンゴンがなくなったら仕掛けを上げてまた打ち返し…・
投げ釣りでいうと波松や七里御浜あたりのマシンガンキャストのようである。
1キロ1000円のサザエが見る見るうちになくなっていく。そんな中、時計の針は船長が予告した午前10時を回るのだが、アタリは一向にでない。しかし、潮は右から左へいい感じに走るようになってきた。これは釣れる潮だと初心者の私でもわかるようなすばらしい流れ方。でもアタリは未だ…ない。
その時、クーラーにバフンウニを2キロ持ってきていることを思い出した!
4個付けにして上の2個にハンマでヒビを入れて投入する。さすがにこれはエサトリに強い!船長からはアタリエサは絶対にサザエと伺っていたので、ウニを投入している間にせっせとサザエを割って針付けをして万が一の時合?に備えて即応できる態勢を整える。10個位作っただろうか…もう11時半を回ろうとしている。アカンわ。もう釣れへんわ…と半ば諦めモードになろうかとしていたのだが、竿先がコンコンを振れた後、一気に50センチ程引き込まれ、数秒して、キレイに胴から入ったのだ!ピトンから抜いて合わせを入れるとガッチリフッキングしている。竿が気持ちよいほど弓なりに曲がり、魚の引きも伝わってくる。リールのハンドルを巻くがそれほど良い型ではなさそうだ…ほどなく水面に七本縞のキレイな魚体が!当然のようにゴボウ抜き。カンヌキにガッチリとかかっている。40センチをちょっと超えているかな。「これで船長の顔が見れるわ…」小さいが1匹釣れてホントにホッとする。そして同じポイントに再度、バフンウニを付けて投入。
1匹釣ったらこうも気分が楽になるものか…暑くて汗がダラダラ流れるがリラックスして竿先を見ていられる。4〜5投位しただろうか。よもやの2回目のアタリが出た。先ほどと同じように前アタリの後、一気に竿が絞り込まれた。今度は力が強く竿がピトンから抜けない!竿先は海中に水没しようとしている。とっさにハンドルドラグを逆転させて道糸を引き出しようやくピトンから抜けたのだがさっきのとは比較にならない位のパワーが伝わってくる。こいつは大きいぞ!ところがリールのハンドルを3回転程巻いたところで動かなくなってしまう。シモリに張り付かれたようだ。竿をあおってもうんともすんともしない。万事休すか…。しかし、魚の引きが伝わった時にハンドルドラグを使って道糸を出してみたのだがこれが大正解。シモリから抜けたのだ。グイグイと重量感とともに締めこむ引きに耐え、リールを巻く。竿は大きく曲がったままだが、竿が魚を浮かせてくれているような気がしてくる。これがメーカーの言う竿のパワーちゅうやつか…12万円も出して買った値打ちがあったかなと思いながら…磯際に大きな七本縞が姿を現す。これはデカイ!ここまできてもヤツはなおも潜行しようと最後の激しい抵抗を見せる。ハウツー物のビデオで見たかのようなやりとりの後、一気に寄せ波に乗せてブリ上げた。大きな黒い口にデカイ腹。60センチ程ありそうだ。思わぬ2連発に「やったぞー」と大声で叫んでしまう。
イシダイ釣りはボーズが付き物。なので今回は前半の4日間をすべてイシダイ釣りに費やす予定にしていたのだが初日に目標クリアである。さすがは隠岐である。八丈島や種子島に何日行っても1度のアタリもない釣りだ。高槻サーフの吉田氏ともう小笠原諸島にでも行ってこの釣りから卒業しよかと言ってた矢先だったのだが…
その日は暑い中、夕方6時まで粘った。午後からはもう1本竿を出し今流行の遠投釣りスタイルで沖目を狙ったがカウンタ65付近で一度穂先が50センチ程入るアタリがあったきりであった。
翌8日(火)は中村漁港近くの釜島と海苔田鼻で竿を出すが、海苔田鼻で3回程、イシダイらしきアタリがあっただけに終わる。
それで9日(水)は再度、初日のポイントに渡るが、頼みのバフンウニが暑さで全部死んでしまったためサザエのみでの勝負となり、例によってマシンガンキャスト状態となったのだが船長の言った午前10時過ぎに2度のアタリがあり、小型ながら43センチを釣り上げボーズを逃れた。
炎天下で3日間も激しい釣りをしているとさすがに体が参ってくる。10日(木)はイシダイ釣りを辞め、本業復帰、中村一文字でマゴチを狙うこととするのだがところがこれが大失敗。フグの猛攻でイワシが10分と持たない。午後2時までやって46センチが1匹と散々な結果となる。海はベタナギ状態だったのでイシダイ釣りをすべきであった…サザエ代をケチッたのが敗因と反省。
4日間、お世話になった牧田船長と親類の方が経営される岡田屋旅館の主人夫婦に「また必ず来ます」とお礼を申し上げて別れを告げ一路西郷湾に向かう。
西郷漁協岸壁でオールナイトを決行し、11日午前中まで頑張るがなぜかアタリは皆無。昨年あれだけ釣れたマゴチはどこに行ってしまったのか…午後から保安庁前・合同庁舎前・タンク前、それと布施漁港と実績場を回るが反応なし。途方に暮れて夕方西郷漁協前に戻ってきたらなんど三脚と投げ竿が並べられている。挨拶に行くと一人で大阪から飛行機に乗って…百戦練磨の私の釣行記を見てこの漁協前に入ろうと思って来られたとのこと!しかし、朝まで一生懸命探っておられたが35センチ位の小型が1匹。近くの八尾川尻で竿出しした私も玉砕。漁協関係者に聞くと今年は皆目釣れてないとのことである。7月初め頃まで水温が上がらなかったことや、今年の2月〜6月にかけて漁協横の八尾川の底を浚渫してその土が流れ込んで若干濁りが出来ていることも食いが悪くなっている一因かもしれない。
そんなことで西郷湾は期待薄と判断し、12日(土)はまだ竿出ししていない島の北東部にある飯美漁港の大波止に行くこととする。ここは雑誌で何度も紹介されている実績場。先端から8本の竿を出して粘り、ここでようやく中型ながら50センチまでを3匹釣り上げることができた。(しかし、なぜか3匹とも居食いでアタリがなかった…)
予定では13日(日)の最終便で帰る予定であったが、さすがに疲労がピークに達している。1日予定を早め、西郷港に停泊していたフェリーしらしまに飛び乗り、隠岐を離れることにした。
マゴチはイマ一つ不調であったが、狙いのイシダイが3匹も釣れて個人的には大満足である。

  日時  平成18年8月6日(日)〜12日(土)

  場所  島根県隠岐島後

  釣果  イシダイ 43.5〜58.7センチ  3匹(中村)
      マゴチ  45.7〜49.5センチ  4匹(中村・飯美)
      マダイ  31センチ(西郷)

  仕掛  イシダイ
       竿     釣武者 鬼丸
       リール   シマノ海魂4000T+釣武者ハンドルドラグ
       ピトン   TPクチジロU
       道糸    ナイロン20号     
       ハリ    16号+ハリスワイヤー38番
       オモリ   6角50号(捨てオモリ仕掛け)
              *潮がメチャ速いため50号必須。 
       エサ    サザエ・バフンウニ
              
      マゴチ
       竿     シマノNEWスピンパワー425BX−T 
       リール   シマノNEWパワーエアロ6000
             (ツインドラグを潰しクイックドラグに改造) 
       道糸    ナイロン3号+テーパーライン
       オモリ   L型30号
       ハリ    がまかつ丸せいご20号+シーガー10号
             (孫バリ仕掛け)
       エサ    塩イワシ



  渡船店・宿    岡田屋旅館(中村) 08512−4−0707
           牧田船長 (中村) 08512−4−0158
* 1泊2食 7,000円 
* サザエ 1キロ1 ,000円
* バフンウニは島内調達不可。まるふじ水産092−661−7577からクール宅急便で送付してもらう
 (1キロ3.000円)
* 渡船は事前予約のこと。(原則2人以上)
 (磯3,000〜4,000円:距離により異なる)
            (一文字2,500円)